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目指せ!平成維新 Vol.12 (5/23)

2011年5月23日 メディア情報 | 新聞・雑誌 tag:

 やれやれ、メルトダウン、メルトダウン!ですよ。震災から2カ月以上経って、やっと政府が、福島原発1号機のメルトダウンを認めた。しかも2号機も3号機もその可能性が高いって。

 もうやってられませんよ。みんなの党は、震災翌日の官邸での党首会談で、菅総理に直接「メルトダウンしてるんじゃないか」と問いただしたんですよ。普通、5時間以上、原子炉を空焚きすればそうなるっていうのは、原子力専門家の常識ですからね。

 にもかかわらず、その時、菅総理は言下にそれを否定した。原発に対するヘタな知識を振りかざして「放射能が漏れるような事態にはなりません」と。

 外交には「ヘタに英語を話す外務大臣ほど始末に負えない」という言葉がある。なまじ本人は英語が得意と思っているから、外交交渉の場でも通訳を介さず自分で話そうとする。誤訳や誤解が生じ、結局、国益を損ねるという意味なんです。

 まさに今の菅総理がそうですよ。東工大出の理工系で原子力の知識も生半可にあるもんだから、とにかく、原発事故対応でも、プロに任せれば良い所まで微に入り細に入り首を突っ込んできて収拾がつかなくなる。まさに「木を見て森を見ない」。結果、対応が後手後手になる。

 事故直後のことを思い起こせば、「メルトダウンの可能性がある」と正直に話した原子力安全保安院の審議官が、それ以降記者会見から姿を消した。当時の枝野官房長官は「政府としては確認してない」「承知してない」と、ひたすら逃げまくっていたわけです。これが意図的な隠蔽だったとすれば絶対許せない!これまでの不手際とは質的に違いますよ。

 「危機管理」というのは最悪の事態を想定して対応していくこと。にもかかわらず、このメルトダウンの問題もしかり、レベル7への事態認識の変更が1月以上経った後だったということもしかり。まったく真逆のことをやっている。菅政権は危機管理能力が致命的に欠如しているとしか言いようがない。

 「急流の中で馬を変えるのは上策ではない」という言葉はありますが、馬を変えなければ馬もろともおぼれ死んでしまうのなら馬を変えざるをえないということもあります。是非皆さんにも真剣に考えていただきたいですね。

 デイリースポーツ 平成23年5月20日(金) 発売号抜粋.pdf

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