統一地方選の前半戦が終わりましたね。メディアでは「大阪維新の会」の躍進ばかり取り上げていますが、どっこい、わがみんなの党も結党以来初の地方選で大躍進させていただきましたよ。
道府県議選で41名(改選前9名)、政令市議選では40名(改選前3名)の当選です。特に、みんなの党発祥の地、栃木では県議13名の当選で民主党を抜いて第二党に、私の地元神奈川県では県議15名当選で第三党に躍り出ました。また、三つある政令市議選ではほぼパーフェクト。横浜市議選では14名(1名落選)、川崎市議選では全員6名当選、相模原市議選でも4名(1名落選)が当選、しかもトップ当選が何人も出ました。
ただ、今回の選挙ほど、やりにくい選挙はなかったですね。当初は、とても選挙という雰囲気ではなかったからです。だからこそ、みんなの党は選挙の全国延期を訴えたんですが、ただ、やるからには、わが候補者の考えを有権者の皆さんに理解してもらわなければなりません。特に、みんなの党は大きな組織をバックにしているわけでもなく、一人一人の有権者への訴え、その一票一票の積み重ねで当選するしかないんですから。
だから、街頭での活動が主にならざるを得ない。しかし、通常なら許される宣伝カーでの訴えやマイクを握っての街頭活動が、この震災の影響で逆にマイナスになるのでは、との心配が大いにありました。だから、選挙活動が始まっても、中にはガソリン節約の「NO選挙カー」を掲げ、自転車と公共交通機関の利用で選挙をやりきった候補者も大勢いました。
ただ、公示日以降は、日を追うごとに街宣への反発はなくなり、逆に、日を追うごとに街頭演説で立ち止まってくれる聴衆の数は増えていきました。大震災が起こり、また、菅内閣の危機管理の不手際が明らかになるにつれ、選挙では良い候補者を真剣に選ばなければ、という考えが有権者の中に芽生え、広がっているように感じました。
選挙の時には、候補者はみんな「良いことづくめ」しか言いません。ただ、こうした非常事態には、給与カットや議員定数削減等の「わが身を切る改革」を断行する「覚悟の政治家」が必要になるんですね。躍進は、それが理解された結果だと思っています。
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