震災を奇貨として、またまたお化けのようなものが出てきましたね。民主党と自民党の大連立ですよ。
今は確かに与野党協力して震災対応に当たるべきです。火事が燃えさかっている時に、まず最優先にすべきことは火を消すことですからね。出火原因を究明したり、消火作業の不手際を責めるのは後で良い。
だから、菅民主党政権に言いたいことはいっぱいありますよ。だけど、そこは我慢して、みんなの党も被災民の救援、復旧・復興等に知恵を出し、民主党の足らざるところを足しているわけです。
しかし、だからと言って、大連立とはすぐにはならないでしょう。連立というのは、震災対応だけでなく、他の政策、例えば、外交・安全保障、医療や福祉などの社会保障、経済政策の考え方などを一致させる必要がありますからね。
でも、「懲りない面々」がいるんですね。そう、自民党の「古だぬき」の政治家たちですよ。もう、国民的に言えば「終わってる政治家」、例えば、元首相とか元幹事長とか、そうした人たちが「夢よもう一度」と、自分たちの活躍の場を求めている。それに、10兆とも20兆ともいわれる復旧・復興利権、すなわち道路や橋や公民館等々の建設利権、こうした「甘い汁」を吸おうと早速動きだしてるんですよ。まったく、この期に及んで性懲りないとはこのことですよ。
そして、この大連立でやろうとしていることは一つ、大増税です。これからの復旧・復興には莫大なお金がかかる、それをまかなうためには大増税しかない!
だって元々、民主党も自民党も増税路線でしたからね。去年の参院選で民主党が惨敗したのも菅総理の「消費税10%発言」でした。しかも「自民党案を参考にして」と菅さんは言った。とにかく、この連中は自分の身を切る努力もせず、震災財源を口実に、またまた庶民の懐からカネを巻き上げる。
でも今増税なんてしたらどうなります?そうでなくても、震災で日本経済はガタガタになっている。電力不足で企業も大打撃。そんな時に増税なんてしたら、完全に日本経済は息の根を止められてしまいますよ。二度と立ち上がれなくなる。
そんなことをしなくても財源はある。みんなの党は主張しています。このお話は来週のコラムで。
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