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毎日新聞(3/17夕刊) 「いいたい」に記事掲載

2008年3月17日 メディア情報 | 新聞・雑誌 tag: , ,

特集ワイド: 言いたい! 「せんたく」はどこへ

毎日新聞(3/17夕刊)掲載記事

 北川正恭・前三重県知事や有識者らでつくる「地域・生活者起点で日本を洗濯(選択)する国民連合」(略称・せんたく)が発足した。連携する超党派の「せんたく議員連合」とともに、「マニフェスト政治」の進化・発展を目指すというが・・・。
【太田阿利佐】

◇新党運動にかじを切って--江田憲司さん(衆院議員)

 「せんたく」発足の動きは昨年末に聞いていて、大変期待していたんです。地方分権改革や生活者起点という考えには大賛成ですし、その旗の下に、志を同じくする首長や国会議員が集まり、具体的な政策の実現を目指していけば、相当大きな動きになる。

 でも正直、議連の顔ぶれを見てがっかりしましたね。分権推進派から抵抗勢力までいて、人数も多すぎる。今の政党の「ごった煮」状態をそのまま持ち込んだ感じで、意見集約が大変でしょう。どれだけの成果を生み出せるか。議連に参加した議員の何人かも同じことを言っていました。

 例えば今、道路特定財源の問題が国論を二分している。地域・生活者起点を掲げるなら、地方分権推進のために「一般財源化した上で地方に税源委譲し、地方が独自の判断で道路を建設できるようにすべき」という緊急声明ぐらい出すべきです。北川さんは、「お任せ民主主義」を廃し、「地域主権」「脱中央集権・脱官僚」を訴えてきたんですから。でもそれができないのは、あまりに考え方の違う人々を集めすぎたから。例えばせんたく幹事の東国原英夫宮崎県知事は、道路特定財源維持を声高に主張している。

 今の政治の混迷は、衆参のねじれよりも政党間のねじれで起こっている。自民党も民主党も、内部に安全保障にしろ地方分権にしろ方向性の違う議員が多すぎて、なかなかまとまらない。だから私は政界再編を訴えています。「せんたく」がその導火線となるなら、私も参加したかった。でも何があったのか「新党運動や政界再編を目指すものではない」と自縄自縛してしまった。あくまで既成政党の枠組みを前提としている。

 東国原さんをメンバーに加えたことは分かる。彼は今、一番メディアに注目されているので、世論喚起にもなりますからね。でもそのことで、あらぬ方向に注目が集まり、北川さん自身も戸惑っているのではないでしょうか。

 与野党の政争で国会の議論が停滞し、国民は大きな不満を持っています。せんたくのような運動体が、永田町の外で政策をまとめ、それに賛同する超党派の議員と一緒に動けば大きなインパクトがある。それを改革派首長や文化人もバックアップする。でも議連は、まず「国会改革」「霞ヶ関改革」をテーマにするとか。それが一番無難だからでしょうが、本筋とは違う。

 議論の土俵づくりも必要ですが、今政治に求められているのは、土俵上で相撲を取る相撲取り。北川さんのような見識も経験もある方は、自らリスクをとって相撲取りになるべきだ。せっかくせんたくを立ち上げたんです。今の考え方の違う「寄り合い所帯」化した二大政党、「ごった煮」政党政治を、マニフェスト運動だけで正すのには限界がある。是非、地域・生活者起点という旗印の下、政界再編に向け、かじを切ってほしい。
 

読売ウィークリー2008.3.9号に記事掲載
「SIGHT」2008 SPRING号にインタビュー記事掲載