首相主導 政策決定の内実 上
以下、抜粋 小泉首相がいま、「首相主導」のために活用する経済財政諮問会議や官邸スタッフの政治任用などの仕組みは、いずれも橋本政権が残したものだ。官邸の中枢メンバーの一人は「小泉首相が指導力を発揮できるのは橋本行革のおかげかもしれない」と強調する。
とはいえ、その仕組みをすべのて政権が活用できるわけではない。実際、森政権は自民党への配慮から、発足当初の諮問会議をフル活用することはなかった。橋本首相の秘書官だった江田憲司衆議院議員は「武器や道具はそろったが、それを使いこなせる資質があるかどうかだ」と指摘する。
では、ポスト小泉の時代も、今の流れは続くのか。江田氏は言う。 「『小泉流』という手法の相場観ができ、それを下回れば国民の評価は下がる。ポスト小泉で旧態依然とした族議員、官僚主導政治に戻るのであれば支持されないだろう」
朝日新聞12/16付朝刊
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