産経新聞5/9付 「わたしの母」 掲載
わたしの母 (3) "おふくろ流" に育てられ
江田憲司さん(48) 元内閣総理大臣秘書官・元衆議院議員、横浜市青葉区青葉台
子供のときは警察官だった父の仕事の関係で岡山県内を転々としました。母、幸子の教えで心に残っているのは「人のまねはしない」「字はきれいに」ということ。
小学校一年生の一学期は夕食後から夜十時まで、書き取りをやらされましたが硬筆で賞を取ることができました。そのおかげで「頑張れば結果がついて来るんだ」と分かり、一つのことに打ち込む習慣を身に着けさせてもらったと思います
家は裕福ではありませんでしたから、大学までずっと国公立。国民のニーズを先取りして役に立てると感じて当時の通産省に入省しましたが、その後も幼少時の母親のしつけが遺産となって役に立ってくれたような気がします。
今、自分が親の立場になって振り返ると、子育ての本もそろっていない、決して恵まれていたとはいえない時代に、自分の楽しみを犠牲にして、"おふくろ流"に、よく育ててくれました。
母は、何をしようが何を言おうが受け止めてくれる度量があり、かわいらしい人だと思います。今ではどんなに忙しくても、年に一度、正月に帰省して両親らと過ごして親孝行させてもらってます。。
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