大阪維新の会の「船中八策」、大きな話題になっていますね。それだけ、今の国政に携わる政治家の連中がだらしないってことですよ。私もその一員として反省しなければいけません。
でも、ちょっと待って下さいよ。さあっと見て、何だ?みんなの党の言ってることじゃないって思いましたよ。だから、今週の私の記者会見で思わず吐いた言葉が「著作権料をもらいたいくらいですよ」。
だって、一院制でしょ、道州制でしょ、首相公選制でしょ、公務員制度改革でしょ、TPP参加でしょ、日米同盟基軸でしょ、規制改革で新規参入の促進でしょ、更にはベーシックインカムまで同じ。細部も驚くほど似ていて、参院には都道府県知事の議席もというくだりは、前回のみんなの党の参院選アジェンダにちゃんと書いてある。むしろ、違うところを探す方が難しいくらいですよ。
ただ、この「八策」に対する既成政党の反応は、とてもついていけないって感じでしたね。まあ、この辺が政党や政治家の「感覚」が問われるところで、今の日本が置かれている状況や政治の体たらくへの認識がなさすぎる!
我々みんなの党は、維新の会より一足先に、民主だ自民だといった既成政党へのアンチテーゼとして結成しました。
政権の中で実際に霞が関と戦った経験を活かして、「脱官僚」「地域主権」でこの「国のかたち」を根底から変えていこうと。そのためには「公務員制度改革」の断行や「地域主権改革/道州制」の導入が必要不可欠だと。こうした方向性は、維新の会とみんなの党は変わらないでしょう。
結局、まじめに今の日本を再生していこうと議論すれば、こういう結論になるんですね。でも、いつまでたっても既得権益を守ろうなんて民主党や自民党じゃとてもできない。ですから、誰が発案した、誰が先に言っただとかはもう言いません。こういった大改革をやるときは一人でも多くの危機意識を共有する同志を結集していかなければなりませんからね。
だから、政界再編なんですよ。いや、いっそのこと、今の国会議員を全部取り換えるぐらいの荒療治が必要になってくる。みんなの党でも維新の会でもどこだっていいんですよ、総選挙で新しい血をどんどん国会に入れる、入れ替える。
私は、2年半前、みんなの党の結党宣言にこう書きました。「政権交代+再編」。いよいよ今年実現しそうですね。
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