またぞろ、永田町では新党構想なるものがうごめいているようですね。まあ、年末の恒例行事のようなもんです。なぜ年末かって言うと、政党助成金が、毎年1月1日現在に存在する政党とその議員数によって計算され、払われるからです。
今回は、国民新党の亀井静香さんが早々に記者会見で打ち上げました。「オールジャパンで、わが国の国力をアップする方策を考えないといけない」「そのためには新しい政治勢力を作っていく以外ない」「石原知事も大変なリーダーシップ、発信力があり、地方でも橋下徹氏、大村知事も持っている。そういうものを結集していけばいい」。
でも、本気で新党やるんだったら、水面下で用意周到に根回しをし、表面化する時は一気呵成(かせい)にやるもんですよ。案の定、石原知事からは「亀井静香がバカなことを言って大迷惑をかけられた」と一蹴され、橋下さんからも「考えていない」、たちあがれ日本の平沼赳夫代表からも「亀井さんの一人芝居だ」と散々でした。まあ、亀井さんと言えば、昔は、社会党の党首を総理にしてまで自民党を政権に復帰させた立役者ですが、やはり寄る年波には勝てないんでしょうか?失礼!
でも、もう皆さんは先刻、おわかりですよね、こんな政治家の悪あがきの正体。何の理念も信念もない政治家たちの生き残り策だってことを。今、永田町では、消費税増税反対を大義名分に小沢グループが離党するんじゃないかとか、昨年の参院選前にできた「雨後のタケノコ」のような新党が「鳴かず飛ばず」で、このままだと次の衆院選で消えてなくなるとか。
国民新党だって失礼ながら支持率ゼロという世論調査まであるんですから、選挙で生き残れるのは亀井さんぐらいでしょうしね。焦る気持ちはわかりますが、そんな「じり貧組」同士がくっついたって国民は支持しませんよ。
我々みんなの党は、まず半年かけて私と渡辺喜美さんとで全国でタウンミーティング、国民運動を展開し、何をなすべきかという政策を訴えた上で結党した。夏の結党でその直後に衆院選だったから政党助成金なしで選挙も戦った。「政界再編」は我が結党の原点ですが、それが永田町だけの数合わせや、考え方が違う政治家の寄せ集めだとまったく意味がない。
みんなの党は、こんな下らない動きとは明確に一線を引き、政治理念や基本政策を軸にこれからも行動していきますよ。
Copyright(C) Kenji Eda All Rights Reserved.