今日9日は、この国会の最終日。こんな課題山積の時に国会を閉じている場合じゃないんですが、残念ながら、民主党と自民党で大多数を占める国会です。これに公明党を加えた「三党密室談合」で国会運営もすべて決まってしまいますから、しょうがありません。
みんなの党がいくら会期を延長しろ、まだ国家公務員の給料カットの法案も残っているじゃないか、復興関係の法案はどうなんだ、と訴えても多勢に無勢、やはり、次の選挙で議席を大幅に増やすしかありません。
さて、その自民、公明から一川防衛大臣の問責決議案が出て可決される予定です。我々も出れば賛成しますが、問題は、むしろ、こんな素人大臣、失言大臣を重要な閣僚ポストに登用した野田首相の方ですよ。こちらの方がよっぽど問責に値する!
と言うのも、素人と言えば、防衛大臣だけではないからです。安住財務大臣は、私の予算委での質問にも、まともに答えられない。ユーロ危機もあり、市場関係者の間では日常茶飯事に使われているCDS(クレジット・デフォルト・スワップ=国債が債務不履行になった時の保険料のようなもの)も知らなければ、先に策定されることになった第四次補正予算の財源、すなわち、予算計上してある国債の利子(約2%)分のお金と実際の利払い(約1%)の差額で1兆円のお金が浮くことも知らなかった。
元々、財務省関係の仕事は野田首相が直轄で行うので、財務大臣は文句を言わない素人が良いと任命された経緯からも、当然と言えば当然の「財務官僚言いなり」の日々を送っています。
玄葉外務大臣も、これまで外交はずぶの素人。先月末の訪中では、日帰りの日程でなんと1200万円もかけてチャーター便を使用したそうです。よほど突発的な事情があり緊急に飛ばなければならないケースや辺境の地へのフライトならまだわかりますが、ふつう、こんな海外出張は商用便を使うのが常識ですよ。国民の血税をこんなことに湯水のごとく使う感覚が、まずは私には理解不能ですね。
思い起こせば、この組閣人事、「党内融和」か「ノーサイド」か知りませんが、「適材適所」より「派閥均衡人事」を優先した結果の賜物。野田首相が一川大臣を切れない事情も、彼が小沢派で輿石幹事長が守っているからと言われます。今や、自民党時代より古い古い政治に戻ってしまいましたね。
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