大阪秋の陣、「維新の会」のW勝利、しかも圧勝で終わりましたね。これまで自民や民主を相手に衆院小選挙区を戦ってきた私からすれば、予想通りといった感じです。我がみんなの党も、渡辺喜美代表が選挙戦中5回も大阪に入って応援しました。まずは「おめでとう」と言いたいと思います。
ただ、問題はこれからですよ。期待が大きかった分、落胆も大きかったなんて、民主党の政権交代のようになっては困る。「大阪都構想」、その実現までには多くの、しかも高いハードルが待ちかまえています。橋下徹さんも、そのことが十分わかっているからこそ、選挙戦後、浮かれてはいないのでしょう。
じゃあなぜ今回、みんなの党が他の既成政党と違って「維新の会」を応援したのか。それは、我々が「アジェンダ(政策課題)の党」を自負しているからです。この国にとって「誰がやるか」より「何をやるか」が大事。その目指す「アジェンダ」、すなわち、「大阪都構想」と「公務員制度改革」を実現してもらいたい!その一心です。
「大阪都構想」は、まだまだわかりにくいと思いますが、それが将来の「関西州」につながる、「道州制」の全国的な導入に発展する。また、国政では霞が関や守旧派政治家の反対で実現していない「公務員制度改革」の、大阪での先行モデルになる。そういう思いで応援したわけです。
だから、どこかの政党のように、選挙結果が出てから手のひらを返したように協力を表明した所とは違います。あわよくば、勢いのある「維新の会」と次の衆院選で連携したい、そんな魂胆がみえみえ。国や大阪のことなぞみじんも考えていないのです。
その「本気度」はいずれわかりますよ。みんなの党がこんな政党には「踏み絵」を踏ませますからね。早速、私は火曜の記者会見で「この大阪都構想実現のために、地方自治法改正等の議員立法を年内に作成する」と表明しました。もちろん「維新の会」と考え方をすりあわせた上です。
幸い、「維新の会」政策顧問の上山信一慶応大教授や大阪の公務員制度改革を立案している原英史政策工房社長は、私が主宰している「脱藩官僚の会」の主要メンバーでもあります。また、堺屋太一さんも両者共通の後見役。人脈が共通しているのでコラボに問題はありません。この法案に賛成するか否か、一発でその政党の正体はわかりますよ。
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