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目指せ!平成維新 Vol.39(11/25)

2011年11月26日 メディア情報 | 新聞・雑誌 tag:

 今週は、「提言型政策仕分け」という、またまた、わけのわからない「政治ショー」「パフォーマンス」が、繰り広げられましたね。野田首相が命名者だそうです。

 こんな、何ら法的位置付けもない行政刷新会議が行う、その結論について、各省庁への勧告権限もない、「最大限尊重」という閣議決定もない、いわば「たわごと」のようなものを行う意味がどこにあるのでしょうか?以前は、第二臨調や地方分権に関わる報告も、私が携わった中央省庁再編のための行革会議の報告も、ちゃんと閣議決定で政府として最大限尊重するという決定をしているわけですね。その本気度が違いますよ。

 これまで3回の「事業仕分け」をみても、朝霞の公務員宿舎やスーパー堤防、ジョブカード等にみられるように、予算編成段階でことごとくくつがえされ続けてきた。その事実を知っている国民からすれば、期待しろという方が無理でしょう。いくら今度は「どじょう宰相」だといっても、「柳の下にどじょうは四匹もいない」のです。

 特に今回は個別の「事務や事業の予算」ではなく「制度」「政策」ものということで、官邸内、政府内での権限をめぐる衝突がより一層懸念されます。なぜなら、既に、そうした制度や政策を論議する場は別にあり、そちらの方がよほど本格的だからです。

 本来、「社会保障」とか「科学技術」といった大きな課題とその方向づけは、自民党政権時代でいえば「経済財政諮問会議」、民主党政権下では「国家戦略室(局)」等で腰を落ち着けてじっくり検討すべき対象なのです。こんな四日間、一政策あたり数時間程度の「やっつけ仕事」でできるものではありません。

 特に、「社会保障」や、その一部である生活保護の問題は、現在、政府与党の「社会保障と税の一体改革調査会」で、消費増税を見据えた議論が本格化しており、こうした「仕分け」が意味を有するとは思えません。

 もう、こんな、わざわざ池袋のサンシャインシティーの会場を、高い税金払って借りてやるパフォーマンスはやめにして、行政刷新会議のある役所の建物内で、毎日、地道に、これまでの「事務事業の仕分け」のフォローアップをしっかりやって、少しでもムダ遣いの解消につとめていくべきではないでしょうか。本当にこの「仕分け」自体を仕分けしろ!無駄だとつくづく思います。

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