国会では、大震災から7カ月もたって、やっと本格的な復興のための補正予算の審議が行われています。遅すぎる!と思っていたら、先日、見過ごせない記事を目にしました。つい最近まで、菅内閣で総務大臣を務めていた片山善博さんのインタビュー記事です。
そこに驚くべきことが書かれてるんですね。「私は第三次補正予算を早く決めましょうと言い続けたが、財務省が震災を機に増税をすることにこだわって進まなかった」「復興のためなら国民も増税に応じるはずと復興を人質にとった」「復興の遅れを菅さんの辞意表明以降の政治空白のせいにする人がいるが的外れだ。真の原因は、財務省のヘンテコな論理を野田さんが代弁し、それを菅さんがとがめなかったところにある」「多くの与党議員が財務省にマインドコントロールされている。メディアも同じだ」。
要は、野田財務大臣(当時)と財務官僚は、増税が決まるまで本格的な補正予算を提出するのをわざと遅らせたと片山さんは言っているわけです。片山さんといえば、元鳥取県知事で改革派知事として有名な方です。私も存じ上げていますが、とても嘘(うそ)をつくような人ではありません。しかも外野席の誰かが言っているのではなく、まさに身内、主要閣僚だったわけですから、民主党政権の内幕もつぶさに知っている人です。
仮に、これが事実とすれば、被災地や被災民を愚弄(ぐろう)するにもほどがある。重大な責任問題ですよ!財務省幹部と、そのボスだった野田さんもタダではすまない。しかし、私がこの水曜日の予算委員会で野田首相、財務省の主計局長に直接問いただしたところ、「断じてそういうことはない」。
だったら、その真偽をはっきりさせるため、片山さんに予算委員会に来てもらって話を聞こうと提案しても、民主党の反対でボツ。まったくお話になりません。
片山さんは、そのインタビューでこうも言っているんですね。「野田政権になって、ほとんど自民党時代に戻ってしまった。野田さんとは一年間付き合ったが、財務官僚が設定した枠を超えられなかった」「政権をとれば(マニフェストは)もう必要はない、官僚と仲良くやる方が安全で良いという人もいる。野田さんはその典型だ」「ドジョウでだまされてはいけません」。
皆さん!「復興=増税、財務省言いなり」の野田政権の正体を早く見破りましょう。
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