いやあ、メディアは連日、民主党の代表選を報じていますね。でも、騒いでいるのは永田町界隈のみ。皆さんは白けきった目で、横から見ているのではないでしょうか。
私も、まったく関心がわきません。代表選のニュースや記事を見ると、思わず目をそむけてしまうほどです。本来、民主党代表選といえば、この国の総理を決める選挙ですから、一政治家としても、一国民としても、「興味がない」なんて言ったらお叱りを受けるのかもしれませんが。
でも、誰が次期代表・総理になろうとも、また数カ月経てば内閣支持率が20%台に落ち込み、政権崩壊状態になるのは目に見えているのに、「興味を持て」と言う方が無理というものですよ。
私には、まるで、敗戦処理のためのピッチャーを誰にしようか、しかも、もう一軍に選手がいないから、二軍から誰をあげようか、といった低次元の争いにしか見えないのです。
これまで何度も指摘してきたとおり、この民主党という政党には、誰がやっても、政治(改革)ができない構造的要因がある。公務員労組依存では行革・改革はできない、自民党以上に党内バラバラでは官僚に足元を見られ、むしろ官僚依存が強まる等々。
これに加えて、民主党には「マネージメント能力」「組織を動かす能力」がない。だから口先はいくら立派でも政策を実現するすべを知らない。
そうした中で、候補者たらんとする政治家たちが、おぞましい姿もさらしています。権力やポストのためには、理念や政策をなげうって、また、過去の人間関係をも踏みにじり、なりふり構わず小沢詣でに馳せ参じる姿です。「小沢処分を見直せ」なぞ、今更よくぞ言えたもんだと思います。
私も30年間、この世界にいて、与野党問わず、そうした政治家の姿を見てきました。こういう時こそ、その政治家の正体を見破るには絶好の機会なのです。断言しますが、国会議員の9割以上が、そうした「信念のへったくれもない政治家」なのです。選挙に勝つためには、ポストを得るためには、有権者の、有力政治家の「靴の裏さえなめる」ことも厭わない。
こんな民主党政権は、一刻も早く終わらせなければなりません。そのためにはもう、解散総選挙しかないんです。
Copyright(C) Kenji Eda All Rights Reserved.