ゴールデンウィークの連休も明けて、国会も今週から本格的に始動しました。さあ、いよいよこれから被災地の復旧、復興のために政治の出番だという時に、またまた、とんでもない発言が飛びだしましたね。民主党の安住国対委員長の発言ですよ。
今開会中の通常国会の会期は6月22日までなんですが、なんと、その日で国会を閉会するって言うんですね。誰が考えても今の政治は問題山積。とても会期どおり国会を閉めるなんて考えられないことなんですが、その考えられないことを平気でするのが今の民主党・菅政権なんですね、まあ、いつものことですが。
表向きの理由は、官邸の復興構想会議が報告を出すのが6月末になる、それを受けて政府の復興計画を作り、そのための第二次補正予算案を国会に提出できるのが、早くてお盆明けの8月下旬になる、それから臨時国会を開会すれば良いんだ、だから、この国会は予定どおり閉めるんだ、と一見もっともらしいことを言ってるんですね。
しかし、そんなことをまともに信じる国会議員なんて一人もいませんよ。要は、その背景にある菅政権の思惑は、国会を早めに閉めて、民主党内の「菅降ろし」の動きを封じたい、野党が目論んでいる内閣不信任案の提出も阻止したいってこと。国会を延長でもしたら、そうした動きに時間的余裕を与えてしまう。もしかしたら、民主党内の動きと野党が連携して倒閣に走るかもしれない。その火種をあらかじめ消しておこうという魂胆なんですよ。
まあ、この期に及んで震災対策より政権の延命策。全く情けなくなりますね。被災地の皆さんが今なお悲惨な状況におかれているというのに、なぜ、国会議員だけが国会を閉めて休めるんですか!とんでもない!これから原発事故の徹底的な検証や賠償、既存の原発の安全性総点検、電力不足の解消や被災地の復旧・復興等々やることは山ほどあるんですから。とても休んでいる場合じゃありませんよ。
みんなの党は、国会は、これから震災対応が一段落するまで常時開く、国会に専門の特別委員会を設けてしっかり与野党が議論して前向きな提案を政府にしていく、必要な法律は通していく、これが当たり前の政治家の責務だと考えています。国会は絶対に閉めさせません!
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