今週月曜日、震災後初の補正予算が成立しましたが、「ツーリトル・ツーレイト」ですよ。規模も4兆円でショボすぎる!遅すぎる!
とても、被災地の方々にこれで安心してくださいと言える中味ではありませんが、こんな予算でも一刻も早く成立、施行させるのが被災地のため、それが政治の責任との思いで、みんなの党も賛成しました。
それもこれも「はじめに財源の制約ありき」の財務省主導の予算編成だったからですよ、「お金がないない」という役人の言うとおりになるから、年金財源2.5兆円の流用までしてしまう。だけど、先週「国債整理基金から10兆円」と説明したように、「離れですきやき」の特別会計からまだまだお金が出てくる。その一つが労働保険特別会計の5兆円です。
この特会の収入は、特にサラリーマンの人、大いに関係ありますよ。ほら、毎月の給料から天引きされてる雇用(失業)保険料のことですよ。要はこの保険料を取りすぎている。その証拠に、この特会の雇用勘定というところに剰余金が6.5兆円(09年度末)もある。そのうち5兆円を使えば良いと私は言ってるんです。
この特会の運営の杜撰さは、「私のしごと館」とか、「勤労者福祉事業」と称して「スパウザ小田原」とかに4千億円以上の保険料を流用して2千カ所以上の天下り保養施設を造ったことからも明らかでしょう。覚えてますよね。この保険料の算定でもご多分に漏れず、生保や損保会社が当たり前のように行っている「保険数理」に基づく計算もせず、積立金の適正水準の説明もなく、ただ漫然と積み上がっているお金なんです。
だから、本来なら皆さんにお返しすべきお金なんですね。皆さんも、もっと怒っていい。ただ、既に振り込んでいただいているお金ですから、この際、苦しんでいる被災地の方々のために使わせてください、というのが私の提案なんです。皆さん!どうですか?増税より良いでしょう?納得いただけるのなら、特会の埋蔵金だけで15兆円、あと民主党のバラマキ予算に切り込み2.5兆円、国家公務員の人件費2割削減で1兆円、予備費1兆円と、全部で20兆円。そう、お金はあるんですよ。その意味で、復興をみすえた第二次補正予算が正念場ですね。乞うご期待!
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