先週言いましたよね。政治が決断すれば、明日にでも10兆、20兆円程度のお金は出てくる。確かに、今後の震災復旧・復興には相当なお金がかかるけれど、増税しなくても、赤字国債を出さなくても、ましてや、菅政権が提案している年金財源2.5兆円を流用しなくても、「離れですき焼き」の特別会計からジャブジャブお金は出てくると。それを今週は説明しますね。それは「国債整理基金」という特別会計のことなんです。ここから10兆円は出せる。
これからは少し複雑ですが、我慢して最後まで読んでくださいね。この国が財務省の陰謀=増税でつぶれるかどうかの、今、瀬戸際なんですから。
この特会は、借金返済のための特会です。今、国の国債(借金)残高は600兆円超。この借金返済には「60年償還ルール」というのがあって60年かけて返済することになっている。だから100%÷60年で一年当たり1.6%分返す。ということは600兆×1.6%=約10兆円必要で、この分(元本分)を毎年「定率繰入れ」といって一般会計(母屋)から、この特会(離れ)に振り込んでいるんです。これに利払い分の10兆円を加えた約20兆円が「国債費」として一般会計に計上されている。
私の提案は、この「繰入れ」を停止して、それで浮いた10兆円を震災対策の財源に充てようというものです。ただ、そうなると借金返済に10兆円の穴が開く。でも心配ないんですね。この特会には、毎年毎年10兆円以上の剰余金、いわば「タンス預金」がある!それを返済に充てれば良いんです。これで例年通りの借金返済はできる。「タンス預金」はゼロになるけれど、来年はまた20兆円国債費を計上するわけだから、来年の借金返済もちゃんとできる。
こう言うと決まって財務官僚は言うんですね。その10兆円は「将来の借金返済のためのお金ですから使えません」。この火曜日の予算委でも私が追及すると野田財務大臣が同じことを言った。本当にこんな役人言いなりの政治家には即刻大臣をやめてもらいたいですよ。だって、この私の提案は過去11回、財政状況が厳しい時には行われてきたわけです。奇策でも禁じ手でもない。
皆さん!ゆめゆめ、財務省や大マスコミの増税キャンペーンにだまされないでくださいよ!
Copyright(C) Kenji Eda All Rights Reserved.