やあ、お久しぶりです!と言っても覚えている人は少ないかなあ。あの2001年の米国同時多発テロ以降、05年まで、この紙上でコラムを書いていた江田憲司です。再登板ということで、この激動の政治の裏表をしっかり皆さんにレポートしていきますから、よろしくお願いしますね。
さて、来年度予算案は今週、徹夜国会で衆院を通過しました。口では「熟議の国会」「与野党協議」を言う民主党政権ですが、相変わらず「言ってることとやってることが違う」「言うこともコロコロ変わる」。こんな政権、政党を信用しろという方が無理ですよ。
財務省が裏で仕切る、官僚言いなりの菅政権は、盛んに「予算とその関連法案を通さないと国民生活に重大な支障がある」と脅しをかけていますが、私に言わせれば、こんな選挙目当ての「大借金バラマキ予算」を通す方がこの国を危うくする、国民生活を破壊する!みんなの党はだから予算案には反対し、対案、すなわち抜本的な予算組み替え案を出しました。
だってそうでしょう。お金持ちにもこども手当を配る、高校の授業料もタダにする。農業を頑張る人にも頑張らない人にも一律に「所得補償」と称して税金をばらまく。そんな財政的余裕はありません。一方で、約束した無駄遣いの解消も天下り根絶もやらない。隗(かい)より始めよ、政治家が自ら身を切る改革、歳費や定数の削減もやらない。
この前国会で菅さんに「消費税増税で国民に負担を求めると言うなら、あなたは一体給料いくらカットしたんですか?」と聞いたら、その答えが何と5千円!総理の月給206万円ですよ!民間の給料が下がり続けているというのに国民をバカにするのもいいかげんにしろ!と言いたいですね。
天下りに至っては根絶するどころか、政権交代後4千人以上が堂々と天下り、今や「天下り天国」です。無駄遣いの温床・独立行政法人も「全廃」と言いながら六つも増えている!まさに自民党以上にひどい!
というわけで、菅内閣の支持率も急落。いよいよ、その終わりが秒読みに入ってきました。今夏までに解散総選挙が確実にあり、その先は政界大再編に突入する!この続きは来週のコラムで。
Copyright(C) Kenji Eda All Rights Reserved.