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2014年11月13日(木)、代表記者会見を開きました。
【代表記者会見(2014年11月13日)】
(江田)
・衆院選解散について
・記者団との質疑応答
⇒他の野党との選挙協力・候補者調整について
⇒総選挙に向けた公約について
⇒みんなの党について
⇒橋下共同代表の出馬について
(衆院選解散について)
皆さん、お疲れ様でございます。ほぼ100%、来週、衆議院解散ということで、維新の党としては堂々受けて立って、政策の旗印を高く掲げて、国民の皆さんのご理解、ご支援をいただきたいと思っております。
ただ、この時期の解散に国民の皆さんの理解が得られるのか、甚だ疑問でございます。ご承知のように、衆議院の任期は4年、まだ2年も経っていないうちに、なぜこの時期の解散なのか。それは4月の増税が失敗して景気が悪化している、先般、2本目のカンフル剤は打ったものの、中々成長戦略も進まない、放っておけば、どんどん景気が悪化していく、その前に解散してしまおうというのであれば、「消費増税失敗解散」だと称することもできますし、野党の準備が進んでいないだろう、今やれば、選挙の準備も、共闘体制も組まれていないだろうと、今やれば勝てるだろうということであれば「党利党略選挙」です。それから皆さんご承知のような前閣僚に司直の手が伸びていると、12月会期明けには何らかの動きが想定される中で、12月選挙をやれば、疑惑隠しができるんじゃないかと、そういうことであれば、「疑惑隠し選挙」とも言えるでしょう。
どこから見ても大義名分がない選挙、しかもそれに600億も700億もの税金をかけてやる意味がどこにあるのかと。安倍政権の生き残り策以外の何ものでもないのではないかと私どもは思っておりますが。しかし解散権は総理大臣にありますので、維新の党としてはしっかりと臨戦態勢を組んで戦い抜いて参りたいと、所属議員みんな、意気軒昂にしているところであります。私からはそんなところです。あとはご質問をうけますので、何なりとお願いします。
<記者団との質疑応答>
Q:橋下代表が民主党との選挙協力について改めて反対姿勢を表明されています。江田代表は先週の会見で民主党と政策協議をすること自体は賛意を示されていましたけど、急な解散選挙の見通しで時間的な余裕が余りないという事情もあります。今夜、今後の方針について話し合う機会があると伺っていますが、現時点で民主党など他の野党との候補者調整、選挙協力はどうしたいとお考えでしょうか。
A:橋下代表が仰っていることは一貫していますね。それは私の立場とも一致しています。政策協議は海江田-江田会談でキックオフしてもので粛々とやっていきます。そういった前提で、こういった選挙を受けて、どういう野党連携の在り方があるのかについては、今夕の幹部会で議論したいと思います。
Q:現時点での代表のお考えは?
A:現時点では、この巨大与党、自民党にがっぷり四つ身組んで闘わないといけないので、選挙となれば、選挙戦術のことも考えざるを得ないと。ですから基本政策、国民の皆さんに訴える基本的な政策も大事、一方で選挙となると、選挙の色んな手法、やり方、戦術、戦略、こういったものも練るのも当然のことです。あらゆる可能性について今検討しているところです。
Q:代表がいつも仰っている基本政策の一致というのは、どのレベルの政策の合意を考えているのか。例えば消費税など意見が違うところもあると思うんですが。
A:消費増税は当然基本政策のひとつ。原発再稼働、エネルギー政策もそうでしょう。今国会廃案になる派遣法の改正を含む労働雇用政策もそうでしょう。国民が望んでいる議員や役人が身を切る改革もそうでしょう。安倍政権は全くやってないですね。こういうことについて、この国会でも民主党ほか野党の皆さんと法案ベース、政策ベースで協議をし、結実した部分もあると思いますから。どういう連携の仕方かはこれから決めますけれども、政策的にもかなり近づいてきているという認識はあります。
例えば、消費増税については当事者、野田前首相ですらね、今は増税の環境、条件が整っていないということを仰っているわけですから公に、それは、とりもなおさず、今の維新の立場と同じです。原発は、我々は将来フェードアウトさせていくと、市場原理によって。民主党もそうです。身を切る改革、これもそうです。同一労働同一賃金、一緒に出しました。こういう意味で、かなり今国会、2幹2国、政調会長、いろんなチャネルを通じて、基本政策がかなりお互い一致しつつあるという認識はもっています。だからといってどうこうというわけじゃなくて、やはりこれは選挙ですからね、国民の皆様に理解を得るということが一番大事なことで、我々としても信を問うわけですから、しっかり国民の皆様の期待が奈辺にあるかということをしっかりわきまえた上で、野党連携のありかたも、考えていかなきゃいかんと思います。これはこれからも日々流動的に情勢も変化しますし、それに応じてどういう戦術戦略をとるかも変わってきますから。そこはまだ何をどうと決めているわけじゃありませんから、今日夕方、野党お互い幹部同士、時間が合いますんでね、これを腹蔵なく議論していきたいと思います。
Q:内閣不信任案について民主党が検討しているような報道が出ていますけれども、現時点での江田代表のお考えは?
A:出てから考えます。そういう動きがあるんですか?私は聞いていませんけど。
Q:総選挙にむけた公約はいつ頃までに固めるかということと、それと、安倍政権に対決するという観点からどういうポイントに力点を置きたいとお考えですか?
A:はい、これは、唯一この急な選挙の我々にとってのメリットというのは、この前結党したばかりで、基本政策60数項目について、しっかり決めたと。それからご承知のように集団的自衛権、原発再稼働、消費増税について、統一見解をもう侃々諤々議論して決めていますからね。これはもう簡単なんです。これをベースに分かりやすく、アピール力のあるキャッチコピーも含めて、いかに選挙用の資料を作っていくか、パンフレットをはじめ、ビラも。これはもう政調に指示していますから。政調と広報にも、何日か前に指示していますから。これは我が党やりやすいんですよ。これから公約どうしましょう、マニュフェストどうしましょうという話ではないんです。ずいぶん新党合流協議でやってきましたから。あとはいかに国民の皆様に、わが維新の党の政策を分かっていただけるような、そういったパンフレットやビラが作れるかだと思います。
Q:力点を置きたいポイントとかありますか。
A:我々はやはり安倍自民党とはちがうのは、しがらみがない、フリーな立場から、真の既得権益を打破して、規制改革であるとか、行政改革であるとか、中央集権を打破していけると、もともとその維新の党、私が前いた党もそうですけれども、結党の原点は統治機構改革、特にあの地域主権改革・分権改革ですから。大阪都構想が象徴ですけど。ですから地域主権改革をはじめとした成長戦略を断行して、真の景気回復を、景気回復を図って国民の皆さんにその利益を均霑していく、すなわち、国民の皆さんの給料が上がっていく、こういったですね、そういう意味じゃ、安倍政権がやろうとしてできなかった第3の矢、真の意味での成長戦略を断行していきますと、しがらみのない立場から既得権益を本当に打破していきますという話と、もう一つがこの中央集権の打破ということ。あいかわらず自民党ではできない。今回の地方創生法案でも、本部を東京に置いて、また交付金でまたお金をばらまくという発想しかない。基礎自治体にどんどん権限・財源・お金を渡して、それで地域のことは地域で決める。こういった大きな柱としては。
それから最後に、これも安倍政権がやっていない国会議員の大幅定数削減、国会議員の歳費や国会公務員の給与カット、さらには遊休資産の売却や歳入庁等による増収策、こういった身を切る改革ということ、だいたい三本柱となります。だからやはり、この安倍自民党に対抗して維新の党っていうのは何をやってくれるんだよと、国民のためにと言われれば、やはりその業界団体や既得権益にまみれた自民党ではできない、真の規制改革、成長分野に新しい血を入れていくことができますと、税制改革だってしっかりとやっていきますよと、いう話とそれから地域主権改革・中央集権を打破していきますよと。これは安倍政権になって本当に消極的になった。道州制法案も作っておきながら出さない。地方創生法案を見ても、権限・財源を地方に移譲していこうなんて発想が微塵も見られない。まさにこれは中央で公共事業バラマキ利権をめぐって甘い汁を吸おうという、この安倍自民党のこれもう体質ですから、長年の。これ一点。
最後にこれも安倍自民党が全くできていない、約束してもできていない、裏切り行為である国会議員の定数削減ですよ。ですから、それで思い出しましたけれども、あの伊吹文明議長のもとの選挙制度改革っていうか定数削減のための協議会っていったいどうなるんですかと。一部報道であの議長がお怒りになったと、安倍総理の北京からの電話で。そりゃそうだと思います。折角、安倍政権、野田前首相と安倍当時総裁で国会議員の定数削減をやるから消費増税をやらせてくださいって言って国民に約束をして、何にもやらずにですよ、しかもそういうそのシステムを構築しておきながら途中で、ボーンってやる。ですから、今呼びかけていますけれども、各党の各派代表であの伊吹議長に申し入れをしようと、なるべく早く、こんな時に解散していいんですかと、約束違反と国会議員の定数削減を約束しながら、それもせず、自分の都合で党利党略で、自民党が勝ちたいだけのために、何でこの時期に解散なんですかと、是非、お怒りになったという意味は詳細には承知しておりませんが、伊吹議長にも認識の共有を持っていただきたいなという意味を込めて、各党に呼びかけております、今。
Q:先ほど選挙戦術も考えざるを得ないというのは、その選挙戦術というのは候補者調整のことなのか、それとも互いの候補者を推薦しあうような選挙協力も一部に入っているのでしょうか?
A:いろんな可能性を探っていきます。
Q:小選挙区の候補者の改めて目標と現在のその目標の達成度合いは?
A:今、ぞくぞくと解散風を受けて、出たいという人が来ておりまして、正確な数は今把握しておりませんが、いずれにせよもうこの時期になると何人目標というよりも一人でも多く、どんどんしっかり人物・識見を見た上で立てていきたい、時間との競争ですからね、期限が2日ということであれば、2日までに何人でも一人でも多く立てていく、こういうことです。ありとあらゆる手だてを尽くしていく、こういうことだと思います。
Q:みんなの党についての質問ですが、みんなの党がどうやらガタガタしていて、分党論や離党したいという方もいらっしゃるようですが、そちらについては?
A:はい、みんなの党の皆さんは政治理念も基本政策も一致しております。ただ唯一、路線が最近異なってきたと。与党擦り寄り路線か、野党共闘・再編路線か。元々みんなの党というのは自民党と一緒にやろうなんてことを考えて作った政党ではありませんから、ぜひ原点に立ち戻って頂いて、一緒にやりましょう、と呼びかけたいと思いますし、仮に今週離党者が出られるのであれば、我が党を選んでいただけるなら、本当Welcomeです。そういう目で今、見守っております。
非常にちょっと哀しい想いなのは、このまま選挙に突入すると、みんなの党がなくなってしまうんじゃないかと。それはそれで私も結党の創業者の一人ですから、複雑な心境ですから。とにかく有為な人材が、手前味噌ですけどね、有為な人材が揃っているので。みんなの党さんには、是非一緒にやりましょう、と申し上げたいですけどね。
Q:昨日、橋下市長がおっしゃっていたご自身の出馬の件なんですが、江田さん自身に橋下さんから出る出ない可能性含めてお話しをされているのでしょうか?
A:昨日の今日なので、まだ直接話していないので、こういうマターはどういうお考えなのか聞いて見たいと思いますが、私は一貫して、橋下徹さんには国政に出てきてほしい、大阪都構想があるのは分かっておりますが、しかし大阪都構想を実現するためにも、やっぱり国政に出てきて頂きたいというのは、ずっとこの2年、もうサシで何回も会ったときにも申し上げてきたことなので。聞いてみますけど、そこはそうはいっても大阪都構想も大詰めを迎えている中で、どういう事なのかというのはまだ聞いていませんので。私の気持ちとしては、橋下さんにはこの選挙でも、出てきて頂きたいという気持ちです。
Q:今、2日までに候補者をどんどんどんどん擁立するとおっしゃっていましたけども、それと並行して民主党と選挙協力、候補者調整をやっていくわけですか?江田さんとしては。
A:だからそれは今まで申し上げた通り、それも含めてあらゆる可能性を含めて探っていくために、この夕方の幹部会でどういうやり方をあるのかないのか、というのを議論してみないと。そこである程度の方針を決めていかないといかんと思います、我が党としては。
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