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2014年10月9日(木)、代表記者会見を開きました。
【代表記者会見(2014年10月9日)】
(江田)
・結党以来初の執行役員会
―次期衆院選に向けて候補者の擁立について
―文書通信交通滞在費の使途公開について
・記者団との質疑応答
⇒日米ガイドラインの中間報告について
⇒民主党との間合いについて
⇒次期衆院選に向けての候補者擁立について
⇒来年の統一地方選について
⇒更なる消費増税について
⇒福島県知事選挙について
⇒産経新聞の前ソウル支局長が在宅起訴について
⇒松島法務大臣の議員宿舎問題について
など
はい、皆さまお疲れ様です。
昨夜、維新の党結党以来初の執行役員会、これは月1回以上開くことになっていますが、開催を致しました。決まったことの最重要ポイントは次期衆院選に向けて早急に体制を整備して候補者擁立を急ぐということであります。具体的には、松井幹事長、松野選対委員長中心に公募はもちろんのこと、しっかり地域に根ざして、新人候補の発掘を進めていくということであります。現状は、ご承知の通り、現職が衆議院42名、旧維新の関係で支部長が再任・新任含めて20名前後、旧結いのは2、3名という状況ですから、60名台で政権奪取だって言ったって現実味がありませんから、早急に一人でも多くの候補者を擁立していくということで昨晩決まりました。解散時期については衆議院の場合は常在戦場、人気2年過ぎればいつあってもおかしくない。巷ささやかれているのは1月通常国会冒頭解散、さらには会期末解散、通常国会の。いずれにせよ、いつ選挙が来てもおかしくない状況ですからしっかり候補者擁立をしていくということでございます。これが1点目です。
それから2点目については、昨日、小沢幹事長からもご報告があったと思いますが、文書通信交通滞在費については、これは先駆けて10月分から我が党は公表するという方針ですが、しかし、議会の事務局を呼んで話を聞けば聞くほど何にも決まっていない、文書通信交通滞在費とは何たるものか、その対象経費は何たるものか、一切公的見解がない。こういう状況で、非常に苦労しています。苦労していますが、いづれにせよ、国民から見て良かろうと思われる経費を個別具体的に、早急に確定をして、領収書取ってまとめて12月どっかのタイミングで第一弾公表できればなというふうに思っています。これはあくまでも全党参加で、議会のしかるべきところが、しっかり公開ルールを決めてやるべき話です。ですから前から申し上げている通り、国会に文書通信交通滞在費の使途公開法を出しますし、議運や各党協議、あらゆる場を使って、各党各会派の皆さんに賛同を求めていくということであります。それが実現されるまでの過渡期、試行錯誤、暫定措置としてやりますんで、努々皆様には重箱の隅を突くような報道を辞めていただきたい。とにかく公開するという国民的要望に応えてやる。そのルールが全く分からない、過去の経緯、立法趣旨、いろんなことを聞いても何らルールがない、そういう中での、試行錯誤の中での公表ですから、公開するということを良しとして頂いて、それで不透明な経費、議論のある経費については、これは第2の給料という批判を解消するためにも、資金管理団体、あるいは政党支部に入れて、これはご承知の通り1円単位で領収書が要りますから、公開義務もある、そういう現行法の枠組みを活用しながらやっていくということを昨晩決めました。いずれにせよ適正に使っていると言って公開しない方が悪いんで、適正に使っているなら公開しろというのが国民の意思ですから、是非とも各党各会派の皆さまにも賛同求めて参りたいというふうに思います。
私からは以上でありますが、何かご質問があればお伺いします。
<記者団との質疑応答>
Q:昨日、日米両政府が発表した日米防衛ガイドラインの中間報告について、維新の受け止めを。
A:核心部分の、例の閣議決定、7月の、についての見解が先送りされたということなので、しっかり今後とも中身を見極めていきたいと思います。読んでも訳が分からないので。維新の党は既に統一見解を出していますから、そういう立場から、しっかり国民の不安を解消する、しっかり歯止めをかける立場から、最終報告が出るんでしょうから年明けには、精査をしていきたい、そういうふうに思います。
Q:民主党との距離感について、昨日の執行役員会でも議論があったでしょうし、大阪側には、民主党と国会議員団の接近に警戒感が根強くあるようです。そういうことを踏まえて、現段階での民主党との代表の間合いに関して。
A:間合いについて、全く橋下・松井両氏と私の間ではちがいはありません。一貫しています。皆さん、直ぐ選挙区調整だ、候補者調整だ、選挙協力だ、ばっかりに関心がいくんですけど、私が言いましたか、今まで。党首会談の場でもそういう話は一切出ない、党首会談後のここでの会見でも一切言っていませんよ。ただやっぱり大阪側には大阪都構想を巡る地元民主党との先鋭的な対立があるんですよ。橋下さんから聞きましたけど、某議員は大阪維新を殲滅しないと大阪の将来がないとまで言っている、というのが橋下さんの話ですから。それだけピリピリきているというのは十分理解できますね。
以前にも申し上げた通り、党首会談に臨むにあたっては、橋下-江田の間では電話で綿密に打合せをして2点、政策協議、国会内での共闘はやっていくと、但し、大阪都構想については是非賛成して欲しい、民主党にも。これは党首会談の場でも言いましたけど、民主党さんでしょ、政権に居られた時に大阪都構想を実現する法案を提出して実現して頂いたのは民主党さんですよ、というのは海江田代表にも申し上げた上で、是非、住民自治、地域主権改革を標榜されるのであれば、その象徴たる大阪都構想についてはぜひ賛成していただきたいということを申し上げましたし、今までの経緯からして賛成がいきなりできないのであれば、少なくとも住民投票にかけるということについては賛成してくれと、これが橋下さんの本意ですからね、住民自治だ住民投票だと法案まで準備してきた民主党さんがですね、よもや、大阪都構想に反対でもいいんだけども、住民投票にかけることまで反対しませんねというのが橋下さんの本意なんで、党首会談でも居並ぶ民主党幹部の前で申し上げましたが、これからも表裏双方でですね、大阪都構想についての今のままの対立をしているようであれば、これ以上の民主党さんとの連携はありえないということは、しっかり私からも言っていきますし、それから松野会長以下、それぞれのつかさつかさで民主党さんには言っていく、この方針は党首会談やる前から一貫していますから。
あんまり皆さんねえ、皆さん全部とはいいませんが、一部の報道機関が煽っているんですね。本当に。情けないというか、悲しいというか、そういう状況ですよ。だからぜひそういうご理解いただきたい。はっきりしているんです、この方針は、民主党との間合いは。ですから、だからこそ今日も、昨日の、一昨日の役員会でも 今日の代議士会でもしっかり皆さんの認識を一致させるために直接申し上げたということであります。
Q:次期衆院選にむけて、候補者擁立を急ぐというお考えでしたが、現段階で小選挙区に何名くらい候補者を立てる目標か
A:これも試行錯誤というか、とにかく一人でも多く立てないと。ですから民主党との候補者調整なんて議論している場合じゃないんですよ。結党したばかりの我が党は、絶対数が足りない、衆院選。にもかかわらず年明けにも選挙があるみたいな話も流れている。ですから、これは早急にですね、今日も、あらためて、松井幹事長、松野会長には、しっかり体制組んでやってくださいと。それから組織局長に馬場議員が就任したんで、組織局というのは全国の組織をまとめるところなんで、ブロック担当の議員もおりますし、うまく糾合して、まさに見つけていかないと、公募という受け身だけでは、とてもいい候補者集まりませんので、発掘を含めて、しっかりやっていくということです。
Q:候補者を擁立するにあたって、立てる選挙区ですが、例えば、民主党が立てているところはその点も考慮して立てていくのか、それとも考慮せずに、独自の考えで進めていくのか。
A:もちろん独自の考えでやります。
Q:民主党の候補者がいるところであっても・・・
A:だから候補者調整なんて合意してないんですよ、民主党さんと、全く。表裏とも。我が党は絶対数が足りない。出来たばかりの政党ですから、どんどん立てていくというのが方針です。
Q:民主党の岡田代表代行は、国会での共闘を重ねつつ、一方で選挙区調整の話もしていけばいいというお考えをもっていて、それには必ずしも政策を完全に一致させる必要はないんだということも仰っていて、多分、ちょっと考え方がちがうと思うんですけども、テーブルにつこうというお話があった場合、それには応じられないということですか。
A:いやいや、話し合うことまで拒否はしませんよ。しかし話し合ったって、私がずっと言っているように、そんな基本政策の一致も無いのに、選挙区調整、候補者調整、ありえませんから。だって、すぐわかるでしょう、有権者からみてください。考え方の違う人を一本化しました、入れてくださいってならない。これほど国民を愚弄した話はないんでね、だから私もずっと、旧日本維新の会と半年以上かけながら、こうやって基本政策協議をして、それで合流、新党結成なったんでね、別々の政党で選挙協力をしようということになれば、有権者に対してこういう基本的な考えで一本化したのでよろしくと言わないと、失礼ですよね。これは私が政治家としてずっと一貫して、どういう立場でも言ってきたことでね。
Q:統一地方選まで半年になるのですが、維新の党としてどういう位置づけで、どういう戦略で戦っていくのか。
A:統一選は何よりも、大阪都構想の成否を握っていると、だからこそ橋下さんも松井さんもいろんなことについてピリピリしているんでね、それは十分理解できる。大阪に限らず全国で、新党できてもう2週間経つわけですから、全国でしゃかりきになって統一選候補者を擁立していくと。だからもうこれはしょうがないですね。衆議院選挙と統一選挙を平行してどういう組み立て方にするか、体制をしっかり整備してやっていかないといかんですね。これは、統一選というのは前々から言うように、地方選というより、むしろ次なる国政選挙の基盤つくり、ましてや維新の党としは、党の基盤つくりとして大変重要ですから、そこは国政選挙並みにしっかりやっていくということになると思います。
Q:消費税の延期法案を出すという議論が維新の党の中であると思うが、江田代表のお考えは?
A:これは、そういうことも視野にいれてやりますが、当面しっかり国会で審議し、経済情勢の推移をみて、我々の立場は、現在の経済情勢からして、更なる増税を行えるような経済体力はないと、ましてや、定数削減だ、歳費カットだという身を切る改革をやってないんですから、これはもう臨機応変にこの臨時国会の情勢を見つつ判断をしていきたいと思っています。
Q:民主党の話に戻るのですが、橋下さんが、海江田さんから橋下さんに台無しにするような発言があったと、殴られたら殴り返して欲しいと非常に強く江田さんに言ったと今朝会見で仰っていたようですけれども、なにかそれに対する、民主党に対してのお考えというものがあるんですか?
A:それはその場でのそういう懸念を伝えるということにしてますからね。海江田代表が実際どういう言い回しをされたかは全然知りませんけどね、そういう趣旨であれば、これからお会いする機会、いろんな場でもしっかりそこは趣旨を伝えていきたいとおもいますけどね。
Q:怒り方が足りないんじゃないかっていう・・・
A:そういうことは、やるべきことをやることが大事なんでね、やるべきことっていうのは、大阪都構想について少なくとも住民投票にかけるっていうことについて賛成してもらわないと、民主党との連携はないということを言っていくと。感情的にああだこうだやるってことが大事ではなくて、一番大事なことはそういう基本的なところをしっかり民主党さんに申し上げていくということですね。大事なことは。
Q:今日から福島県知事選挙が始まりましたけど、維新の党にとってはどういう選挙でしょうか?
A:これは、内堀候補を支援という形なると思います。ご本人が政党の推薦だとか公認を受けないというお立場というふうに聞いていまして、福島の、具体的には小熊議員とも相談したうえで、これは支援という形にしようと。実際のイメージは福島の地元でなんらかの応援をするということじゃないでしょうかね。
Q:政党としては自民党民主党も同じ候補者になるんじゃないかということですけれども。
A:支援ということですね。推薦でもなければ公認でもないという。緩やかな応援というような、地元中心ですよね。例えば私が福島に入って応援するというようなことにはならないと思います。
Q:産経新聞の前ソウル支局長が在宅起訴されたことについて受け止めをお願いします。
A:具体的案件について詳細承知している訳ではございませんが、言論の自由、報道の自由に対する大きなチャレンジなんじゃないかと。看過できないなという思いで見ていますけれどもね。これについては、日本政府としてもしっかり懸念を表明されているので、私も同じ思いでいるということです。
Q:昨夜、松島法務大臣が赤坂宿舎に住んでいること、維新の党としては問題を引き合いに出されているのですが、江田代表としてのご見解は?
A:いや、問題でしょう。大臣であるんで、行政府に入っている人間が危機管理官舎が欲しいと言うんなら、公務員宿舎を提供すべきなんですよ。実は私は橋本総理の政務秘書官を拝命した時に、一切公務員宿舎に入らずにワンルームマンションを借りてずっと住んでいたんですけれど、まかりならんと。総理秘書官はいつなんどきでもすぐ、官邸に駆けつける体制にいろと言って、当時の古川官房副長官に言われて、渋々三番町住宅というところに入ったんですよ。それがホントなんですよ。議員宿舎っていうのは、立法府の、国会議員の官舎ですから。今回、松島大臣は、法務大臣、行政府として必要だというんでしょ。もしそれが必要だというんなら、公務員宿舎の危機管理官舎に入ればいいんですよ。筋が違うでしょ、おかしいでしょ、誰が考えても。
団扇だってね、相手候補が真ん丸いものに穴が開いてて指をさして仰ぐものを作っていて、これ団扇じゃないかって総務省に言ったんだけどね、総務省はいやそれはいいって言うんだよね。私はやってないけれども、今は結構いろんな人が使ってる、真山さんも使ってるんじゃないの?(いや使ってない使ってない)だけど柄がついてるのはこれは団扇でしょう。だからこんなくだらないことを予算委員会でやってみたいな論調だけど、法務大臣が法律破っているんだから、看過できないでしょう。申し訳ないけど。法務大臣が公職選挙法を違反していいって言うんだったら、世の中ひっくり返りますよ。甘いんだよね、ワイドショーのコメンテーターが。びっくりした。団扇だよ、百人が百人。団扇配ってるんだから、これは買収ですよ。私は絶対やらない、そんなことは。そもそも指を入れることもおかしいと思っているんだから、やらないしね。だけど夏の盆踊りなんか暑いから、あれ結構重宝するの。みんなこうやって仰ぐとね、「松島みどり、松島みどり」って見えるから、ものすごい宣伝効果がある。あれも甘いと思うなぁ、最近のワイドショーのコメンテーター。そんなことやってる場合ではないだろうって、それ以外のこといっぱいやっているのは報道せずしてね、これだけ取り上げて、町ポンプみたいなものだよ、これしかやっていない、こんな場合じゃないとそんな問題じゃなくて、法務大臣が堂々と公職選挙法に違反している訳ですよ。聞きたいよ、コメンテーターに。これを許すんだったら、どんどん公職選挙法違反が広まりますよ。
ありがとうございました。
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