一、
PTCA(経皮的冠動脈形成術)カテーテルや、ペースメーカーなどに代表される、医療材料の日本国内と海外の価格差につき、日米価格に係る統計に関しては公正取引委員会による2004年統計、その他イギリス・ドイツ等も含めた資料については、1997年の医療経済研究機構による統計まで遡らないと比較資料がないとのことであったが、なぜ現状を直近時点で把握していないのか。医療材料の適正価格を把握し、今後増大する医療費の抑制を図っていくためには、医療材料の国内外価格差についての現状把握は不可欠だと考えるが、政府の見解如何。
二 、
一を踏まえ、2004年の公正取引委員会調査によれば、PTCAカテーテルにおいて、日本の価格は17.2万円、それに対してアメリカの価格は約8.1万円となっており、内外価格差はおよそ2.1倍、ペースメーカーについては、日本における価格は133万円、アメリカの価格は83.2万円となっており、内外価格差はおよそ1.6倍と、いずれも大きな価格差がある。欧米に比し、日本の医療材料の価格が高価になっているのはなぜか。
三 、
二に関連し、高価格の要因が日本特有の問題であるならば、欧米における医療機器、材料メーカーと医療機関との関係等の現状を、どう把握しているか。日本における流通の特殊性等と対比し、わかりやすく説明されたい。
四 、
今後、日本における特殊な流通体系を適正化するため、メーカー等の企業や医療機関に対し、政府として、どのような助言・指導・監督等の是正策を講じていくのか。あるいは今の現状を指をくわえて放置しておくのか。政府の見解如何。
五 、
日本におけるPTCAカテーテル・冠動脈ステント及びペースメーカーなどの医療材料の価格を厚生労働省に問い合わせたところ、その価格については「保険償還価格」という名目で価格が表示されており、医療材料そのものの原価については、保険償還価格決定を行う際に企業から提出はされているものの、内容については公開をされないこととなっているとの回答であったが、原価を非公開とする理由如何。
また、実際の機器の価格が明確にされなければ、「保険償還価格」が適正な価格であるか否かにつき、客観的に判断することが難しいため、この際、原価についても公表すべきと考えるが見解如何。
右質問する。
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