定例記者会見(2/11)
2017年2月11日 活動報告 tag:
★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://www.youtube.com/watch?v=TKdx5nssuVM
日米首脳会談「日本の国益が損なわれないよう3つの原則の堅持を」江田代表代行
江田憲司代表代行は10日、定例記者会見を開き、(1)日米首脳会談(2)南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に参加している陸上自衛隊の日報をめぐる問題(3)文部科学省に端を発した官僚の天下りの問題――等に関して見解を語った。
安倍総理とトランプ米国大統領との首脳会談が行われ、丸2日間、食事やゴルフの時間をともにする予定であること等について、「これが日本にとって吉と出るのか凶と出るのか。安倍総理が言うように、首脳同士の信頼関係を確立することで日本の国益が守られるのか、これだけ破格の待遇をしたのだから無理難題も聞いてくれということで日本の国益が損なわれるようなことにならないか、ここをしっかりと見極めていきたい」と江田代表代行は述べた。
安全保障と経済通商分野で閣僚レベルの枠組みをつくるとの方針が示されていることに関して江田代表代行は、3つの原則・方針を堅持してほしいとの考えを提示。(1)通商・経済問題と安全保障問題とはしっかり峻別する(2)通商・自動車問題等が取り上げられて2国間で交渉していくことになるのであれば、一方的な要求ではなく双方向でなければならない(3)2国間交渉になれば必然的に国力の差が出るので第三国や他国の協力・理解も得ていく戦術が必要――との3点を列挙した。
(1)に関しては、「危惧されるのはトランプ大統領は損得重視・取引外交と言われているので、『日本をこれだけ守ってやっているのだから個別の経済・通商問題では譲歩しろ』と言いかねないところもあるので、そういう場合には従来通り、安全保障と経済通商の問題とは峻別して対応してほしい」と江田代表代行は問題提起した。
(2)に関しては、「特に自動車については、トランプ大統領がこれまで何度も発言しているように、日本の自動車産業の米国での生産現状を全く理解しない発言がある。この分野についてはトランプ大統領に限らず私が交渉に関わったクリントン政権時代の自動車交渉でも大変理不尽な要求を突き付けてきたことも事実なので、理不尽な要求が想定される。仮にそうなった場合は日本側の要求、特に米国側の市場開放をしっかりと突き付けてほしい」と注文を付けた。
(3)に関しては、橋本龍太郎通産大臣の下で自身も関わった日米自動車交渉での経験を踏まえて「当時、一番力を得たのは『明日はわが身』と考える東アジア諸国やヨーロッパ諸国に理解と協力を求め、圧倒的な多数で日本に加担してくれた」と江田代表代行は述べ、アメリカから理不尽な要求を突き付けられたときは、アジアやヨーロッパ諸国と連携して跳ね返していく方針を取ることが重要だとした。
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