2012年3月6日(火)、江田けんじが予算委員会にて質問に立ちました。
(予算委員会 平成24年3月6日)
【動画】予算委員会質問の様子は「衆議院TV」よりご覧いただけます。
①野田内閣の財政に関する基本的な認識について
前回の質問(平成24年2月23日 予算委員会)で,、国家経営にも企業経営にもバランスシートの考え方が必要不可欠と
申し上げた。財務省のHPの外国格付け会社宛の意見書では、日本のファンダメンタルズは強固であり、「日米のような
自国通貨建て国債のデフォルトはあり得ない」と断言している。なぜ、自国通貨建ての国債はデフォルトにならないのか。基本的な認識をお伺いしたい。
②日本の財政とギリシャの財政の違いについて
総理・財務大臣は「ギリシャの財政破綻は対岸の火事ではない」と言うが、どういう意味か。
※野田総理大臣より、「日本はギリシャと(財政状況が)同じだとは一言も言っていない」と答弁がありました。これで
「今すぐ財政再建をしないとギリシャのように財政破綻してしまう」という増税論理は以後通用しません。
【参考】前回の予算委員会の質問の様子(衆議院TV)
〈16′30〉と〈21′30〉をご覧ください。
野田総理・安住財務大臣とも確かに「日本はギリシャのように財政破綻する」旨の答弁をしています。
財務大臣が答えないので江田が代わりに説明する。
ギリシャの財政が日本の財政と異なる点は、
Ⅰ:自国通貨を持っておらず、紙幣を増刷することも・独自の金融政策も発動できない。
Ⅱ:国債のほとんど(75%)は外国が購入している。
Ⅲ:対外債務国(外国に対し借金をしている)
Ⅳ:CDSレートが(クレジット・デフォルト・スワップ:国債がデフォルトした際の保険料のようなもの)
日本の約1.2%に対し、ギリシャは240%を超えている(3/2現在)
以上決定的な違いが4点もあるのだから、何度も言うようにギリシャを例に挙げて日本が財政破綻するというのは間違いだ
③増税の前にやるべきことがあるだろう!
「財政破綻する」とオオカミ少年のように危機感を煽るのではなく、野田内閣は目の前の危機を克服すべきではないのか。震災復興、原発対応、デフレ経済脱却など、何も前に進んでいないではないか。国民に負担をお願いする増税ばかり議論が進んで「我が身を切る改革」は全く進んでいないではないか。
④前回の消費増税の当事者として
江田けんじは前回の消費増税(1997年、3%→5%)の際、橋本政権の総理秘書官だったので当事者の1人だった。
その際にはパネルの通り(下図参照)景気に最大限配慮をし、自ら痛みを伴う改革を断行し、民意を問うため解散総選挙をし、そして最後に増税をお願いした。野田内閣は景気が悪いデフレ経済の時に、我が身を切る改革も全く進めることなく、先に今国会で増税法案を成立させて衆議院を解散しようとしている。橋本政権と全くやっている事が逆ではないのか。これで国民に理解を得られると本気で思っているのか。
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